1973年 | 一色事務所開設(個人事務所) |
1975年 | 株式会社 一色建築設計事務所 |
1978年 | 行徳ファミリオ 建設大臣賞受賞 |
1987年 | サミットハウス設計監理(アメリカ合衆国) |
1990年 | 神戸シアトルバンクーバービレッジ設計 |
1991年 | スーパーハウス設計(木造3階建集合住宅) |
私たちの最終的な仕事は、建築デザインと呼ばれる使い易い美しい建物を設計することですが、 一色建築設計事務所ではデザインを始める前の段階を、とても大切にしています。私たちが実際の設計を始めるためには、クライアントの考えている様々な与条 件を知らなければなりませんし、その与条件を基に設計のためのプログラム作りを行わなければなりません。そのため個人住宅の場合にはA4判で10頁70項 目に及ぶインタビューシートによって、 ご家族の一人一人に対するヒヤリングやレクチャーを行い、新しい家に対する 「夢」の内容を整理します。
また、 開発型プロジェクトの場合には計画与条件の整理をはじめ、 プロジェクト推進の方法論や、 事業化システム ・ 運営システムのコンサルティングや提案から入ることもまれではありません。もちろん建築イメージが優先される場合には、「一枚の絵」からプロジェクトがスタートすることもあります。
このようなやり方は、時には遠回りをしているように見えることがあります。しかし、私たちが建築の設計にあたって単なる表層のデザインや図面化ではなく、 情報のとりまとめとして設計業務を位置付け、使い勝手発想・住み手発想を大切にしているために、どうしても必要なことなのです。
また経験的にいえばこのようなやり方が、実はお互いの貴重な時間を大切にする結果となると信じているからです。